枯れないように水をやろう2

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「ピエロの赤い鼻」

ピエロの赤い鼻 ピエロの赤い鼻

道化師は常に道化を演じないといけない。

おどけて、馬鹿を見て。

真っ赤な鼻は、笑いものの象徴。

暗い夜道に、ピカピカの鼻を役立たせるわけでもない。

常に笑いものでいるための、笑ってもらうための鼻。

ずっとそんなピエロの父親が嫌いだった少年が、

父親の友人から、父がピエロになった経緯を教えてもらうという映画。

戦争時、父に降りかかったいくつもの出来事。

絶望時に出会った、あるピエロ。そして笑顔。

見終わった後、序盤に出てきた何気ない脇役達が、

父親にとってどんな友人だったか。

また、どうやってその後を生きてきたのかを

考えるのも、おもしろい。

ピエロと出会った人々が、その後どうなったのか。

彼らは、ピエロになった少年の父をどう見つめているんだろう。