枯れないように水をやろう2

音楽や映画や本のことや雑記

「かもめ食堂」

とにかく変な映画。

その食堂の時間は、ゆっくり流れる。

スローイズビューティフル。

それは、当たり前の日常の流れ。

日本が舞台だと思ってたのに、実はムーミンの国だったり

普通におにぎりを食べるシーンで涙しそうになったり

わら人形を打ち付けるシーンで笑いそうになる。

思わずクスッと笑うシーンも多い。

それも恐るべき個性派な俳優のせい。

片桐はいりもたいまさこ

そこに小林聡美が加われば、とてつもなく変な空間。

それでいて、居心地の良い。

そりゃ、豚身昼斗念も空気のように溶け込むさ。

当たり前のようにみんなが集まってくる。

放浪カモメは、ここにやってくる。

だけどいつかは、去っていく。人は変わる。

どうせ変わるなら、良い方向に。

渡り鳥が、いつか帰ってくるその日まで、

かもめ食堂が、そこにあるように思いたい。

意味なんかなくたって、後付であったって、

そこに自然に集まれるような場所って素晴らしいと思う。

とりあえず映画館はこの映画を放映する時は、

ホットドックやポップコーンでなく、おにぎりを出すべき。

学校終わって、バイトして、夕食ぬきでレイトショー見に来た、

自分にとっては、ある意味拷問。

資金難で、ポテトしか食ってないよ。

トンカツ、から揚げ、肉じゃが、鮭、ついでにシナモンロール

もちろん明日は、おにぎりを作りたくなる。

誰かに作ってもらえれば一番。

誰かに作ってもらえたものの方が、自分でつくるより美味しいもの。

だからごく普通の料理が出るだけの食堂なのに、

すごく美味しく感じる。

それにしても、フィンランドに行ってみたいな。

そんなすぐに影響を受けてしまう、自分です。