枯れないように水をやろう2

音楽や映画や本のことや雑記

神様時間をとめて 明日を遠くして

明日を遠くして

そんなフレーズが頭の中に浮かんでいたら

コレクターズの歌が脳内に駆け巡った。

久しぶりにコレクターズを聞こうとCDを探すも出てこないので

YOU TUBEで聴いていたらこんな時間だ。

ここ数年、厳密には体を壊して入院してからものぐさな人間になってしまったので

新しいことを始めることなく、手持ちのものだけで完結させてしまい

情報などもまったく集めようともせず、音楽もまったく新しいものを聞いてこなかった。

だからコレクターズが30周年というのも今知った。

気づいたらアマゾンでライブDVDを買っていた。

朝日が昇ったのを見届けて眠ろうかと思ったが、

何かを吐き出したくてしかたなかったのでブログを書いた。

コレクターズのように変わらないという矜持と

変わらないといけないという相反する思いが駆け回る。

でも何かを貫く生き様もなく

あきらかにダラケてしまった自分は変わらないといけないんだろう。

毎日が楽しくないわけじゃないけど満ち足りていない。

仕事の時間がせまっている。

仕事を終わらせたら眠りに就こう。

なんだか今は満ち足りている気分だ。

ミュージックの力なのか。単純だな自分。

とりあえず、また明日。

小粋な看守の計らいで 菜の花畑の土になる

ここ数年ある一定の期間、狂ったように

ある一つのアーティストしか聞かないという

そんなサイクルが続いている。

ウルフルズ電気グルーヴ、ももいうろクローバーZ、すかんち

コレクターズ、イエローモンキー(吉井和哉)、忌野清志郎小沢健二

といったところが、鳴り続いている。

今は電気グルーヴがここ2週間ほど、ずっと家で垂れ流されている。

バンド結成去年25周年で露出多かったから、

けっこう頻繁に、聴きたくなるみたいだ。

カッコよく刺激的なデジタルビートにキチガイじみた歌詞が

脳細胞を揺さぶり続ける。「電気ビリビリ」とかイカレてる。

もちろん「N.O」「虹」「「Shangri-La」というような真面な曲も好き。

2013年のアルバム「人間と動物」は素晴らしかったし

去年の「Baby's on Fire」もすごくノリが良かった。

ニューオーダーも今年新作を出すようで、

今年はダンスミュージックが熱いかも。

「We like the music, we like the disco sound」

な気持ちになる一年だといいな、という今日この頃は

とても常人には思いつかない「ドリルキング社歌 2001」

が永遠リピートを脳内で繰り返している。病気かな。

電気グルーヴ ドリルキング社歌2001

記事とは関係ないけど、最高の思い出をくれた

ステイゴールド、黄金旅程に合掌。

何を書きたいかわからないので

『四畳半神話体系』のアニメを見て、懐かしいなと思っていたら、

アニメを見たのは5年前であり、原作を読んだのは8年前である。

そりゃ、今年で30になるわけだ。

スマホゲームの、僕たちのFFを取り戻す物語に郷愁を感じるお年頃だ。

怠惰な学生は社会人となり、怠惰ではいられなくなり、

4連休のうち、3日は仕事をしているというわけのわからない状態であるわけで……

昇進しました。引越しました。お酒大好き!と

前回のブログ更新から大きく自身が変わってしまった。

本を買っては読む時間がなく積み、ちょこちょこ本を読んでは

また買ってきて積み本がみるみる増えてる状態で、

以前買った本をまた買ってしまう悪循環に「これはいかんぞ」と

こうしてブログに感想でも書いてかないと、読んだ内容どころか

読んだ本自体を忘れてしまう。

超うろ覚えで昨年で読んだのは

『ジェノサイド』高野 和明

空飛ぶタイヤ』池井戸 潤

『紙の月』角田光代

『PK』伊坂幸太郎

『丸太町ルヴォワール』 円居 挽

『聖なる怠け者の冒険』森見登美彦

ユリゴコロ沼田まほかる

パラドックス13』東野圭吾

英国一家、日本を食べる』マイケル・ブース

『バベルの末裔』赤井 三尋

クォンタム・ファミリーズ東浩紀

『己惚れの記』中路啓太

タモリ論』樋口毅宏

『さよならジンジャエール新城カズマ

『消失グラデーション』長沢樹

『カードウォッチャー』石持浅海

といったところ。

個人的には『ユリゴコロ』『パラドックス13』『ジェノサイド』

が面白かったのだけど、既に忘れつつある内容……

せっかくブログは学生のころから、続いているといっていいか

もはやわからない内容だけど、残っているので

本を読んだら、書き留めておきたいところな今日この頃。

『部屋の隅っこには恋のかけら』 トータス松本

部屋の隅っこには恋のかけら [単行本] / トータス松本 (著); ぴあ (刊) 部屋の隅っこには恋のかけら

何年かぶりにミュージックスタテーションを見ていたら、

ウルフルズが普通に出ていて、びっくりして録画しました。

ウルフルズ活動復活おめでとう。

この本はウルフルズが活動休止してしばらくしてから出ていたのだけど、

僕もブログを活動休止中で、発売してすぐ読んだけど

ブログに載せていなかったので、また読み返して載せている。

最初読んだときは、心がもやもやしていて気持ちよくよめたというものではなかった。

トータスのファンの人ならわかるだろうけど、

そんなこと言わんでもいいだろというくらい、実は悩む人でもあったりする。

「ガッツだぜ!!」のあの印象からは、ほど遠いようなナイーブな人だ。

ありもしない理想というか答えを探し続けるブルースマンだ。

この本でもそんな様子が、自分の人生を振り返りながら赤裸々に書かれていて

特に活動休止前のフリーライブでウルフルズとして出ていたのに

最後の曲で自分のソロ曲をやったりしたあの1件は、

TVで見ていたこちらからしても、

すごいいい曲だけどこの場でやることじゃないと感じていたが、

そんな裏の話、いわゆる業界の裏事情があって葛藤があったとは知らなかった。

ウルフルズの歴史を知る本としては

ウルフルズのベーシストジョン・Bチョッパーの『青春というのならば』

WEBだけど@ぴあの『ウルフルズ ノンフィクション 芸の花道』

と合わせてみると色んなウルフルズの実態が浮かび上がってくる。

活動休止のころは、読んでいると終わってしまった青春という印象を受けたが

今となると、色々傷つき悩んだが青春はまだ続いていると感じた。

結局読み手なんて現金なもので、自分の精神状態で簡単に印象なんて変わるんだなぁ。

ウルフルズミュージックステーションの次の日、

大学時代の友人が泊まりに来たので、カラオケでウルフルズを熱唱した。

やっぱりいい歌だ、まだまだ聴きたい、歌いたい。

そう感じながらも次の週は東京で「すかんち」のライブに行ってきた。

この本でも「すかんち」にちょっとだけ触れていたとこもあった。

紆余曲折あれど、自分の好きなバンドが続いていくって幸せだ。

『昭和不老不死伝説バンパイア・近未来不老不死伝説バンパイア』  徳弘正也

昭和不老不死伝説 バンパイア 1 (ジャンプ・コミックスデラックス) [コミック] / 徳弘 正也 (著); 集英社 (刊) 近未来不老不死伝説バンパイア 1 (ジャンプコミックスデラックス) [コミック] / 徳弘 正也 (著); 集英社 (刊)

久しぶりに『EDEN』という漫画を読んだら、

虚無や無常、人間の儚い命の育みを「楽園「というタイトルで綴っていることに

人間の賛歌は幸せなことだけじゃ実感できず、不幸な出来事でこそ実感できるんじゃないかと

メランコリーな気分になったしまった。

そういえば、前に読んだのは震災前だった。

自分のブログでの『EDEN』の記事の日付をみると2009年だ。

いきなり冒頭でそれでも世界は終わらないなどとポエミーなこと

書いているなぁと思ったら、漫画の編集さんが考えたアオリの一文だったが

今となっては、まさにそれでも世界は終わらないわけで。

もうちょっとこの憂鬱な気持ちを引き出してみたいと漫画を探していると

昔一度だけ読んだ『バンパイア』があった。

作者の徳弘正也さんの印象というと、小学校のころは『ジャングルの王者ターちゃん

高校のころは『狂四郎2030』だったりする。

おげれつな作風は、まったく変りなく、

その中心にあるのはドシリアスな世界観というところもまったくお変わりない。

物語は不老不死の女性バンパイアが少年と出会い、

バンパイアを付け狙う相手から逃げ、あるいは戦う物語だ。

バンパイアといってもいわゆる吸血鬼要素は皆無で

不老不死性がクローズアップされた物語で

漫画を漫画で例えるのも変な話だけど

高橋留美子さんの『人魚シリーズ』や

手塚治虫さんの『火の鳥』も八百比丘尼の話が近いと思う。

女性の名前が「マリア」ということでキリスト教の聖母的要素もあり、

「マリア」が不老不死なことから政治的なシンボルに祭り上げられたりして

物語はだんだん政治色を強めていき、日本の現状を皮肉るような内容でもあり

信仰に関する黒い部分もさらけ出す内容になっている。

ターちゃん、狂四郎、さらには個人的には印象深い作者の過去作の

『水のともだちカッパーマン』とこれまでの作品を総括するかのような

言ってしまえば集大成のような印象を受けた。

昭和・近未来と5巻ずつの計10巻でまとめられたが、

なんだか最後のほうは救いがあるのか無いのか

よくわからなくなかったけど人間の欲も誠実さも清濁併せこんだ

密度のある話だったと思った。

「時代おくれ」河島英五

ゴールデン☆ベスト 河島英五 ヒット全曲集 / 河島英五, アナム&マキ (CD - 2009)

最近髪を切りまして、ちょっと大人を意識した

ジェルを使った、ちょっとウェッティな七三にしました。

とはいえ、芸能人がやってるような流行の七三は気恥ずかしいので

もうちょいラフな感じで、誤魔化しているところ。

髪切って飯食って、喫茶店にいったところ

ポパイの11月号がなんとも魅力的な表紙で出迎えてくれて

思わず読み老けてしまった。

「大人になる」

そんなテーマをウィットに富んだ特集でまとめられていた。

POPEYE (ポパイ) 2013年 11月号 [雑誌] [雑誌] / マガジンハウス (刊)POPEYE (ポパイ) 2013年 11月号

中でも「大人になるための100のこと」というのが面白くて

冗談なのか、それともクソ真面目なのか

自己啓発みたいなhow to形式に見れるけど、

作り手の大人になるための明確な指針なんて無いのだと

自分の中の理想の大人像を磨き上げていくための

こんな例もあるよと語りかけてくれるような内容だった。

その100のことの一例でタイトルの歌の歌詞があった。

目立たぬように はしゃがぬように

似合わぬことは無理をせず

人の心を見つめつづける

時代おくれの男になりたい

歌詞を書いたのは昭和の大作家の阿久悠

実に染みる粋な歌だ。

さらに付け加えられる言葉は

ねたまぬように あせらぬように

飾った世界に流されず

好きな誰かを思いつづける

時代おくれの男になりたい

宮沢賢治のアメニモマケズのような世界観が美しいのだけど

よく考えたら、そんな男は身近にいそうだと感じた。

実際のところはわからないけど、自分の両親だったり

ちょっと頑固なおじさんであったりとか。

ポパイの中で浅草キッドの玉袋さんの大人に関する文章も載っていて

身の回りにもすげえスーパースターがいる。

半径3m以内にいる偉人を見つける能力を、

若い人たちにも持ってもらいたいと語っていた。

この曲を聞きながら何となくわかる気がしてきている。

昨年母親のかあさん。いわゆるおばあちゃんが亡くなり葬式の場で、

弟と大人になるってどういうことなのかと聞かれたことがあった。

昨年自分は27歳で、小さい頃は27歳といえば立派な大人だと思っていた。

だけど、実際はどうしようもないくらい子供で

弟の問には、こういう場で

周りの人にきちんと挨拶ができるやつだと答えた。

でも、体裁だけ取り繕っても中身が伴ってなんかいなかった。

それでも、格好だけでも大人になろうと振舞っていれば

周りからは大人に見えるかも知れない。

だんだん大人になっていくかもしれない。

大人になればわかるけど、立派な大人になることは本当に難しい。

今自分は子供から見れば、大人に見えるのだろうかなぁ。

時代おくれの男に、そして大人になりたい。

『ハンザスカイ 全13巻』 佐渡川準

ハンザスカイ 1 (少年チャンピオン・コミックス) ハンザスカイ

久しぶりに漫画を購入するも、以前買っていたという罠…

一緒に買った小説もハードカバーを買っていたという罠…

そんなわけで記録をしかりしようとブログを書こうにも

パソコンがフリーズしてデータが消えるという罠…

自分の脳みそにはケチはつけまいが、

せめて機械にはちゃんとしてて欲しいわけです。

それにしても漫画はいい。頭からっぽにして楽しめる。

もちろん頭を使って読むのも、楽しみかたの一つだけど

この『ハンザスカイ』は何も考えなくてもすらすら読めて

それでいて読み終えると、空手道と思わずにやけてしまうような

熱い熱い青春の空手道部物語だ。

最強と呼ばれた元不良の半座龍之介は、

高校生活を機に真面目な青春を築こうとするも

不良にからまれあっという間に正体がバレクラスで孤立してしまう。

そんな中であった正義感の強い藤木穂波という少女に出会うも

クソ女と読んでしまい、ブッ飛ばされ。弱いとまで言われてしまう。

そこで強くなるため、少女の強さの源の空手を始めるという

王道のボーイミーツガールであり、

最後まで真っすぐ横道にそれず熱量を感じた作品だった。

ボーイミーツガールで始まるも、熱い空手の魅力と

作者も言っていたが選手個々のモチベーションや

その元となる背景など、その瞬間瞬間を熱く感じられた。

いわゆる、空手版の『スラムダンク

漫画で空手というと実践は空手、ケンカ空手みたいな

派手な殴りあいのように血が吹き荒れるという作品が多いけど

スポーツとして武道としての礼節がきっちりしていて

殴り合いとしての血が騒ぐ熱さでなく、

スポーツとしてのすがすがしい熱さが魅力的だった。

だからタイトルもスカイが付いたんだと思う。

「空へ」ってすがすがしい気持ちがないと出ない言葉だから。

ハンザスカイ』思えばタイトルに惹かれたんだろうな自分は。

読み終えてwikiで情報を見たら作者は亡くなっていた。

最近は漫画化の死亡記事をよく見るようになってしまい、

悲しい一方、漫画という世界の歴史が長く繋がってきているのだとも感じた。

最近だと、やなせたかしさんや土田世紀さんの死はショックだった。

いまさらながらご冥福をお祈りいたします。